コラム
最終更新日:2024.03.28

旦那の浮気チェック|浮気の兆候を見逃さないために注意点|難波みなみ法律事務所

難波みなみ法律事務所代表弁護士・中小企業診断士。幻冬舎「GOLDONLINE」連載第1回15回75回執筆担当。法的な問題には、法律の専門家である弁護士の助けが必要です。弁護士ドットコムココナラ弁護士ナビに掲載中。いつでもお気軽にご相談ください。初回相談無料(30分)。

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「旦那が浮気をしてそう、、」と勘付いた時に、無計画に動いてしまうと、浮気を理由とした慰謝料請求ができなくなるかもしれません。

浮気を勘付いたとしても、感情に任せた行動を控えて計画的に進めていくことが大事です。感情的な行動は損をします。浮気の証拠を掴めずに、その結果、不倫慰謝料を請求することを諦めることにもなりかねません。

旦那の浮気を確認できれば、浮気の証拠を十分に確保した上で、これを根拠に慰謝料請求をしていきます。

本記事では、旦那の浮気チェックの方法と対処法を解説していきます。

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旦那の浮気の兆候とチェックリスト

チェックリスト

旦那の浮気をチェックするためには、旦那の生活態度の変化に気付くことが必要です。

旦那が妻に隠れて他の女性と浮気をする場合、多かれ少なかれ様々なシーンで変化が起きます。その小さな変化に敏感に反応できなければ浮気チェックをすることができません。

旦那の変化に気付くためには、あらかじめ浮気のチェックリストを頭に入れておき、夫の生活状況の変化に敏感になっておくことが大切です。

以下のチェックリストを確認した上で、あてはまる事項が多くあればあるほど浮気をしている可能性は高いといえます。

ただ、旦那の浮気に様々な兆候があります。旦那の浮気チェックにおいては、プライバシーを侵害する可能性があることも注意しながら行うようにしましょう。

生活態度の変化から掴む浮気の兆候

☑ 友達と遊ぶ機会が増えた
☑ 外泊が増えた
☑ 給与口座を管理するようになった
☑ 急に態度が冷たくなった
☑ 結婚指輪を外すようになった
☑ 長時間散歩するようになった
☑ 土日や祝日に外出するようになった
☑ 新しい趣味を始めた
☑ 晩御飯を外食するようになった
☑ 食事の領収書が高額になった
☑ クレジットカードの利用額が高くなった
生活態度編

旦那の浮気の兆候として、夫の生活態度の変化があります。

他の女性との交際に夢中になり、妻に対する態度が冷ややかになったり、家族と過ごす時間も少なくなりがちです。

また、急に外泊をし始めたり、土日の1人での外出が増えると、浮気相手と面会している疑いが生じます。

生活面の変化は、大きなものから、気づきにくい小さいものまで様々です。夫の生活面に少しでも変化を感じたら、チェックリストを用いながら浮気の兆候に当てはまるかを確認しましょう。

仕事上の変化から気付く浮気の兆候

☑ 残業が急に増えた
☑ 仕事の仕事の飲み会が増えた
☑ 出張が増えた
☑ 休日出勤が増えた
仕事編

仕事を理由とした夫の生活の変化も浮気の兆候です。

昇格や配置転換などがないにもかかわらず、急に残業・飲み会・出張・休日出勤が増え始めると、仕事であることを装って、浮気をしている疑いを持たざるを得ません。

夫の勤務状況に目を向けて、浮気の兆候がないかをチェックしてみましょう。

スマホの使い方の変化から掴む浮気の兆候

☑ 友達と遊ぶ機会が増えた
☑ 外泊が増えた
☑ 給与口座を管理するようになった
☑ 急に態度が冷たくなった
☑ 結婚指輪を外すようになった
☑ 長時間散歩するようになった
☑ 土日や祝日に外出するようになった
☑ 新しい趣味を始めた
☑ 晩御飯を外食するようになった
☑ 食事の領収書が高額になった
☑ クレジットカードの利用額が高くなった
生活態度編

スマホの利用状況が変わった場合も疑いの目を向けましょう。

トイレやお風呂までスマホを持ち込むようになったなど、スマホを手放さなくなったときはスマホを見られたくない意識が働いているので要注意です。

そのほかにも、LINEアプリ、プラウザの閲覧履歴、インストールしているアプリなどから、夫の浮気の兆候を掴む方法もあります。

LINEの利用状況から浮気をチェックする

LINEは代表的なSNSで、多くの方がメッセージアプリとして利用していますので、浮気相手ともLINEでやり取りしている可能性があります。

また、携帯電話本体だけでなくLINEにもロックを掛けているような場合には、特に怪しいといえるでしょう。

さらに、LINEのポップアップ通知を非表示にしているような場合にも、浮気相手とのLINEのやり取りの発覚を避けようとしている可能性があります。

ブラウザ履歴から浮気を疑う

スマホのインターネットブラウザにも手掛かりがある場合もあります。

どのブラウザもそのスマホで閲覧したウェブサイトの履歴が残っています。プラウザの検索履歴に、身に覚えのないレストランやデートスポットの情報やチケットの購入などの履歴があれば、浮気相手とのデートのために検索をしていた可能性があります。

また、逆にプラウザの履歴が消去されている場合にも、見られたくない履歴があった可能性があり、浮気を疑う兆候ともいえます。

インストールしているアプリから浮気を疑う

最近はマッチングアプリが流行っているので、これを利用して浮気をしている人は多いです。マッチングアプリがインストールされている場合は浮気が疑われます。

また、普段使用しているメッセージアプリがLINEなのに、それ以外のMessengerやカカオトークなどの別のメッセージアプリがインストールされている場合も怪しいポイントの一つです。

車の使い方の変化から掴む浮気の兆候

☑ カーナビの履歴に知らない住所が  
    残っている
☑ カーナビの履歴にラブホテルが残
    っている
☑ 車の助手席の位置が変わっている
☑ ドライブレコーダーに録音された
    会話内に女性の声
☑ ドライブレコーダーの記録に夫と  
    女性の姿が記録されている
☑ 高速道路の利用頻度や金額が増え
    ている
車編

車を使用して浮気をしている場合、車の利用状況やその履歴などから浮気の兆候を掴むことができます。

カーナビの行先履歴にラブホテルや浮気相手の自宅住所が残っているケースもあります。

また、浮気相手との車内での会話がドライブレコーダーに記録されていることもあります。

旦那が車を使って休日に1人で外出している場合には、車の利用状況を確認してみると、浮気の兆候を掴むことができるかもしれません。

ファッションやパンツから分かる浮気の兆候

☑  おしゃれに気を遣いはじめた
☑  下着(パンツ)を新調する
☑  香水を使うようになった
☑  ヘアワックスやヘアスプレーを
     使うようになった
☑  美容室に行く回数が増えた
☑  洋服代が増えた
ファッション編

夫のファッションやパンツの趣向から、夫の浮気の兆候を掴めることもあります。

浮気をしていると、浮気相手に好かれたい思いから、急におしゃれに気を使い始めたり、新しい趣味をし始めることもあります。

さらには、下着を自分で買うようになったり、ブランド物のトランクス等を履くようになった場合にも、浮気を匂わせる行動の一つです。

夫の浮気の兆候を逃さないためにも、夫のファッションの変化に注意してみましょう。

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浮気の兆候から浮気の証拠を確保できた事例

当事務所にて、実際に浮気の兆候から浮気の証拠を確保できた事例をいくつか紹介します。

ドライブレコーダーの会話録音

ドライブレコーダーで録音された会話内容から浮気の証拠を確保できた事例です。

家族が利用する車のドライブレコーダーが車内の会話を自動録音する性能を持っているものでした。会話録音には次回のデートの予定に関する夫と不倫相手との会話が記録されていました。

会話録音から判明した次回デートの日時や場所の情報を基に、探偵業者が夫を追跡した結果、ラブホテルに出入りする様子を写真撮影できました。

ドライブレコーダーの会話録音を手掛かりに、不貞行為の証拠を確保できた事例でした。

旅館の領収書

旅館の利用履歴から浮気相手と宿泊していたことが分かった事例です。

旅館の領収書と、夫と浮気相手が写った観光地の写真しかありません。夫は、浮気相手とは宿泊していない、観光に行っただけと反論していました。

そこで、弁護士を通じて、旅館に対して、旅館の利用明細等を取り寄せたところ、客室一部屋に宿泊していたこと、宿泊者が夫と浮気相手であることが分かりました。

旅館の領収書を手掛かりに夫と浮気相手が宿泊していることが分かった事例でし

浮気が確定したときの対処法

調査

旦那の浮気を確認した後、離婚するのか、慰謝料を請求するのか、夫婦関係を維持するのか、選択肢は様々です。

どの選択肢を選ぶかによって、あなたの取るべき対応は変わってきます。

落ち着いて冷静に対応する

もし浮気をしていることが確定したとしても、慌てて行動するのではなく、一度落ち着いてどうしたいかを考えましょう。

夫婦関係を維持させる場合

夫婦関係を維持することを希望するのであれば、一度様子を見てみることも考えられます。いっときの浮気心に過ぎないこともあるので、すぐに飽きてこちらに気持ちが戻る場合もあります。

また、黙っていられないとしても、冷静にこちらの気持ちを伝えればうまく話し合いで前向きに解決できることもあるでしょう。

離婚や別居を検討する場合

逆に、もう一緒にいることはできない気持ちになり離婚を前提に行動する場合でも、冷静に行動しましょう。焦って浮気を突き付けても、うまく言い逃れをされてしまうかもしれないので、必要な証拠を集めておく必要があります。

また、感情的になって脅迫的な発言をしたり、暴力をふるってしまえば、のちの交渉が不利になったりすることもあります。

証拠収集と専門家への相談

証拠を集める場合、ご自身でなければできないものもありますが、どのような証拠を見つければよいかは弁護士や探偵に相談してアドバイスをもらうとよいでしょう。特に、尾行などはプロに依頼する方が確実です。

関連記事|不貞行為の証拠集めとは?不倫慰謝料に必要な証拠や収集方法を弁護士が解説

浮気の証拠となるものは次の資料が挙げられます。

  • ラブホテルへの入退室の写真や動画
  • LINEメッセージの履歴
  • 異性と宿泊している写真動画
  • 飲食店や宿泊施設の領収書
  • 探偵社の調査報告書
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証拠収集が不正アクセスにならないように

パソコン

旦那の浮気チェックのために無茶をすると、プライバシー侵害だけでなく、不正アクセスになるかもしれません。

不正アクセスとなる場合には、収集した証拠の証拠能力が否定される可能性もあるため注意が必要です。

不正アクセスとは

不正アクセス等の禁止等に関する法律(不正アクセス禁止法)では、「不正アクセス行為」を罰則の対象としています。不正アクセス行為を行った人は、3年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられることとなっています(第11条)。

不正アクセスの種類

不正アクセス行為には2種類あります。1つ目が、なりすまし行為です。インターネットを通じて、ITサービスや機器に対し、ID・パスワードを入力して本人になりすます行為です。

2つ目がセキュリティーホール攻撃です。コンピュータの安全対策上の不備を攻撃して、コンピュータを利用可能にする行為のことです。

旦那の浮気チェックで行いがちの不正アクセスは、IDやパスワードを無断で入力し、LINE等のやりとりをのぞき見する行為です。そのため、上記のうち一つ目のなりすまし行為が問題となることが多いでしょう。

なりすまし行為とは

なりすまし行為とは、ネットワークを通じて他人のIDやパスワードを入力して他人のスマホやパソコンにアクセスする行為です。そのため、パソコンにインストールされているLINEやSNSに旦那のID・パスワードを勝手に入力してログインする行為は「なしすまし行為」にあたる可能性があります。また、ログインした後、LINEのテキストデータを無断で自身の携帯電話等に転送する行為も控えるべきでしょう。

浮気慰謝料を請求する方法

請求

夫婦関係を維持するか解消するかにかかわらず、浮気相手に対しては慰謝料請求をすることが可能です。

まずは内容証明郵便などで慰謝料の請求をして交渉をはじめましょう。話し合いで解決できない場合は裁判所を利用した手続に移行することになります。

内容証明郵便で通知する

旦那が浮気(不貞行為)を行っていることが客観的な証拠から確定できる場合には、旦那とその浮気相手に対して慰謝料の支払いを求めることができます。

慰謝料請求は、口頭でも行えますが、できれば内容証明郵便により行うべきです。

口頭による方法は記録に残らないため不適切です。そこで、配達日や通知内容を事後的に証明するために配達証明付の内容証明郵便により慰謝料請求の通知を行いましょう。

関連記事|不貞行為の慰謝料を二重取りできるのか?不貞行為の二重取りできるケースを解説します

交渉を進める

慰謝料請求の通知後、旦那か不貞相手との間で不貞慰謝料に関する交渉を行います。

常に交渉を行えるわけではありません。相手方が不貞行為の存在を一切認めない場合には、交渉をしても平行線を辿るだけです。

そこで、旦那の浮気を裏付ける客観的な証拠を提供したり、浮気の具体的な情報(日時・場所・メッセージの内容等)を提示することで、相手方に不貞行為の存在を認めるように働きかけます。

合意書又は公正証書の作成

相手方との交渉の結果、慰謝料の金額や支払方法等について合意に至れば、その内容を記載した合意書を作成します。合意書には、慰謝料額、支払時期、支払方法、接触の禁止、口外の禁止、権利関係の清算等の条項を盛り込むようにします。

もし、慰謝料の支払いが一括払いではなく分割による支払いの場合には、公正証書の作成も検討します。

TIPS!
公正証書とは、公証役場の公証人が作成する公文書です。私文書である合意書と異なり、金銭債権の強制執行を裁判を経ずに行うことができる点で大きなメリットがあります。

訴訟提起をする

相手方との交渉が進展しない場合には、訴訟提起をせざるを得ません。

旦那または不貞相手、あるいは旦那及び不貞相手を被告として、裁判所に対して不貞慰謝料の訴訟提起を行うことになります。

訴訟手続きでは、原告と被告が、主張と証拠の提出を行い、審理を進めていきます。

訴訟の裁判期日は、1か月半から2か月に1回の頻度で行われ、第1審で1年前後の期間を要することが一般的です。

ある程度審理が尽くされた段階で、裁判官から当事者双方に対して和解の勧告が行われます。

和解勧告の結果、当事者双方で和解が成立すれば解決することになります。

他方で、和解が成立しない場合には、証人尋問を実施した上で判決手続きとなります。

判決を受けた日の翌日から2週間以内であれば控訴提起することができます。2週間を経過すると判決は確定します。

慰謝料請求の調停に関する裁判所の解説はこちら

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旦那が浮気をしている場合、様々な兆候があります。疑わしいと感じたときはまずは自分でできる調査をしてみましょう。その結果疑いが強まった場合は、弁護士や探偵などに相談して証拠を集めることになりますが、浮気が確定した後、焦って行動するとあとになって後悔してしまうこともあります。一度冷静になって今後どうしたいかを考え、間違った行動をしてしまわないよう注意しましょう。

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