コラム
更新日: 2026.07.19

離婚の準備期間はどのくらい必要?タイミングや平均協議期間、 準備すべきポイント

難波みなみ法律事務所代表弁護士・中小企業診断士。大阪弁護士会所属(登録番号49544)、大阪中小企業診断士会所属(登録番号 420113)、幻冬舎「GOLDONLINE」連載第1回15回75回執筆担当。法的な問題には、法律の専門家である弁護士の助けが必要です。弁護士ドットコムココナラ弁護士ナビに掲載中。いつでもお気軽にご相談ください。初回相談無料(30分)。

, , , , , 離婚問題, 離婚の準備は6か月~1年, , 弁護士が解説, 離婚を決意したらするべきこと

「離婚したいと思ったら、実際に別れるまでどのくらいの期間がかかるのだろう」——離婚を考え始めたとき、まず気になるのが期間の目安ではないでしょうか。離婚は今後の人生を左右する大きな決断だけに、成立までの期間と、そのための準備にかかる期間を知っておくことはとても大切です。

離婚までにかかる期間は、話し合いで別れる協議離婚なら平均3〜6か月が目安です。調停に進むと6か月〜1年、裁判になると1〜2年程度かかります。さらに、離婚を切り出す前の準備に6か月〜1年ほどかけるケースが多く、準備から成立まで含めると、協議離婚で9か月〜1年半ほどをみておくと安心です。

段階・手続き期間の目安
離婚の準備期間約6か月〜1年
協議離婚(話し合い)約3〜6か月
調停離婚約6か月〜1年
裁判離婚約1〜2年(控訴時はさらに長期化)
離婚にかかる期間の目安(手続き別)

本記事では、手続き別の平均期間、子どもがいる場合の違い、離婚を切り出すタイミング、準備すべきこと、そして期間を短くするコツまで、弁護士がわかりやすく解説します。悔いのない離婚のために、ぜひ参考になさってください。

初回相談30分無料

無料相談
ご予約はこちら

【電話相談受付中】

受付時間 9:00〜22:00

【来所不要・土日祝も対応】

電話・LINE・ウェブでの相談可能です
1人で悩まずに弁護士に相談ください

離婚までにかかる期間の平均は?【手続き別】

離婚には主に協議離婚・調停離婚・裁判離婚の3種類があり、離婚が成立するまでの期間は手続きの種類によって大きく変わります。離婚手続きは、まず協議離婚を行い、合意できなければ調停、調停不成立なら裁判、という順に進むのが原則です。そのため、協議離婚が成立すれば期間は最も短く、裁判離婚にまで進むと最も長くなります。

協議離婚:平均3〜6か月

協議離婚とは、夫婦で離婚条件について話し合い、合意のうえで離婚することです。合意ができたら離婚届を提出するだけで離婚が成立します。離婚協議を始めてから成立までの期間は、平均すると3か月〜6か月程度と考えられます。準備期間の6か月〜1年と合わせて、9か月〜1年半程度をみておくとよいでしょう。

調停離婚:平均6か月〜1年

調停離婚とは、家庭裁判所の調停手続きを利用して、中立・公平な調停委員を介して話し合い、合意による解決を目指す手続きです。離婚調停を申し立ててから成立までの期間は、平均して6か月〜1年程度です。準備期間と離婚協議の期間と合わせて、1〜2年をみておく必要があるでしょう。

関連記事:離婚調停とは?流れや時間、調停成立後の流れを弁護士が解説

裁判離婚:平均1〜2年

裁判離婚とは、離婚調停が不成立となった場合に、家庭裁判所へ離婚訴訟を提起し、法定離婚原因があるかどうかを争う手続きです。審理の結果、法定離婚原因の存在が認められると、判決で離婚が命じられます。裁判離婚には、第1審だけでも1〜2年の期間を要することが珍しくありません。判決に不服がある当事者が控訴・上告すると、さらに6か月〜1年程度かかることもあります。

したがって、離婚の準備を始めてから裁判離婚が成立するまでには、少なくとも2〜3年、あるいはそれ以上の期間をみておく必要があるといえます。

協議・調停・裁判それぞれの手続きの進み方や違いをもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もご参照ください。

協議離婚と調停離婚の違いを弁護士が解説

離婚の「準備期間」はどのくらい必要?

離婚の準備に必要な期間はケースごとに異なりますが、平均的には6か月〜1年程度が必要といわれています。離婚するだけなら、配偶者と協議して合意し、離婚届を提出すればすぐに別れることも不可能ではありません。しかし、離婚は今後の人生を左右する一大事です。

悔いのない離婚をするためには、財産分与や慰謝料、未成年の子どもがいる場合は親権者の指定や養育費、面会交流など、配偶者と話し合って決めるべきことがたくさんあります。特に女性の場合は、離婚にかかる費用や離婚後の生活費のことがネックになりやすく、離婚前に数年かけてでも貯金をしておいたほうがよいこともあるでしょう。

このように、離婚を思い立ったとしても「即離婚!」とはいかないのが実情です。不利な条件で離婚してしまったり、離婚後の生活費に困ったりして後悔しないためにも、離婚を切り出す前に必要十分な期間をかけて準備を整えることが大切です。

関連記事:離婚したいと思っているあなたへ|8つの事前準備と離婚後の手続き

子どもがいる場合、離婚までの期間はどう変わる?

子どもがいる場合、離婚までの期間は長くなる傾向があります。夫婦の間で離婚自体に合意できても、親権・養育費・面会交流といった子どもに関する条件でもめると、話し合いが長引きやすいためです。

  • 親権:どちらが親権を持つかで対立すると、調停・裁判に発展し、期間が大幅に延びることがあります。
  • 養育費:金額や支払期間の取り決めに時間がかかることがあります。裁判所の「養育費算定表」が目安になります。
  • 面会交流:頻度や方法をめぐって折り合いがつかないケースがあります。

なお、離婚後の子どもの親権や養育費に関するルールについては、2026年4月に制度が見直されたとされています。具体的な内容や、個別のケースでどのように扱われるかについては、必ず弁護士にご確認ください。子どもがいる場合は、こうした最新のルールも踏まえて話し合うことが、スムーズな離婚につながります。

関連記事:母親が親権を取れないケースを弁護士が解説

関連記事:面会交流とは?ルール・頻度を弁護士が解説

離婚を切り出すタイミング・時期の見極め方

離婚は「いつ切り出すか」で、その後の話し合いのスムーズさが変わります。準備が整わないうちに勢いで切り出すと、不利な条件をのまされたり、話し合いがこじれて期間が長引いたりしがちです。次のようなタイミングが整ってから切り出すのが理想です。

  • 離婚後の生活設計(住まい・収入)のめどが立ったとき。特に専業主婦・パートの方は、収入の見通しを立ててからが安心です。
  • 財産分与に備え、夫婦の財産を把握できたとき。切り出した後は相手が財産を隠すおそれがあります。
  • 不貞やモラハラ等がある場合は、証拠を確保できたとき。切り出すと相手が警戒し、証拠を残さなくなります。
  • 子どもの進学など、生活の節目を考慮できるとき。

なお、離婚を成立させる期間そのものを短くしたい場合は、お互いが冷静に話せる時期を選び、感情的な対立を避けることが重要です。切り出し方や進め方に不安があるときは、早めに弁護士へ相談することをおすすめします。

関連記事:専業主婦が離婚を成功させるための準備を弁護士が解説

離婚を決意したら準備すべきこと5つ

離婚を決意したら、準備として以下の5つのことを考える必要があります。準備の充実度が、成立までの期間と離婚後の生活を大きく左右します。

  1. 経済的自立をする:多くの人にとって、離婚後に一番問題になるのが経済面です。特に収入が低い側は、離婚後の仕事先を早めに考え、資格取得やスキルアップ、副業などで収入を増やす準備をしておくと安心です。別居する場合は、当面の生活費(総額で50万〜100万円程度が目安)も確保しておきましょう。
  2. 離婚条件や資産をリスト化する:離婚する際には、財産分与・慰謝料・年金分割・親権・養育費・面会交流などの離婚条件を取り決めます。公平な財産分与を実現するため、夫婦の資産(預貯金・有価証券・生命保険・退職金・不動産など)をすべて把握し、リスト化しておきましょう。
  3. 離婚理由を明確にしておく:離婚を切り出すには、配偶者を納得させるだけの明確な理由が必要です。相手が合意しない場合、最終的に裁判となり、民法770条が定める法定離婚事由(不貞行為・悪意の遺棄・3年以上の生死不明・強度の精神病・その他婚姻を継続し難い重大な事由)のいずれかが必要になります。
  4. 必要な証拠を集める:離婚を切り出した後は相手が証拠を隠すおそれがあるため、事前に証拠を確保しておくことが重要です。不貞やDV・モラハラなどの証拠のほか、財産分与・慰謝料請求に備えて配偶者の所得を証明できる書類(給与明細等)や預貯金通帳のコピー、不動産の登記簿謄本なども確保しておきましょう。
  5. 離婚後のストレスを乗り越える覚悟を決める:離婚は気力と体力が必要な作業で、精神的な負担も大きいものです。離婚後の人生は自分で切り開いていく必要があります。悔いのない離婚を実現するためには、精神的な自立も求められます。
初回相談30分無料

無料相談
ご予約はこちら

【電話相談受付中】

受付時間 9:00〜22:00

【来所不要・土日祝も対応】

電話・LINE・ウェブでの相談可能です
1人で悩まずに弁護士に相談ください

【立場別】夫・妻の離婚準備チェック

基本的に、夫婦それぞれの離婚準備に大きな差はありません。ただし、収入面や子どもの有無などにより、注意すべきポイントが異なります。一般的には、妻よりも夫の年収が高く、妻が子どもを連れて別居するケースが多いため、立場によってチェックすべき点が変わります。

【夫の立場】離婚準備チェック

  • 婚姻費用:別居中も離婚成立までは夫婦なので、収入の多い側は少ない側へ婚姻費用(生活費)を支払う必要があります。金額は裁判所の「婚姻費用算定表」が目安です。
  • 財産分与:婚姻中に築いた財産は名義を問わず分与対象です。妻名義の財産も把握しておきましょう。
  • 養育費と親権:親権を得たい場合は、子育てに関わる時間を増やすことが大切です。親権が相手でも養育費の支払い義務は残ります。
  • 慰謝料・生活面の自立:自分が離婚原因を作った場合は慰謝料を覚悟しましょう。家事など生活面の自立も準備しておく必要があります。

【妻の立場】離婚準備チェック

  • 金銭面の自立:離婚後は自分の生活費を自分でまかなう必要があります。転職・副業・資格取得など収入の準備をしておきましょう。
  • 住居の確保:家を出て別居するケースが多いため、住まいの確保が必要です。自治体によっては公営住宅に優先入居できることもあります。
  • 支援制度の確認:児童扶養手当や母子家庭の住宅手当、医療費助成など、居住予定の自治体の支援を確認しておきましょう。
  • 婚姻費用・養育費の確認:別居中は婚姻費用を請求でき、離婚後は養育費を継続的に受け取ることが重要です。いずれも算定表が目安になります。

関連記事:婚姻費用の支払いを拒否できるのか?請求方法を弁護士が解説

関連記事:離婚後も財産分与を請求できる!注意点や流れ

関連記事:養育費の調停を徹底解説|有利に進めるポイント

離婚の協議期間中に注意する点

離婚準備を経て離婚を切り出し、夫婦での協議が始まったら、十分に話し合って納得のいく条件で離婚することが大切です。そのためには、以下の2つのポイントに注意しましょう。

離婚届不受理申出を出しておく

離婚協議中でも、配偶者が離婚条件に関する話し合いを嫌がり、勝手に離婚届を提出することがあります。勝手に提出された離婚届は法的には無効ですが、役所は形式上の不備がなければ受理してしまうため、離婚無効を主張するには複雑な手続きが必要です。そこで、離婚協議中には市区町村の役所へ離婚届不受理申出を提出しておくと、相手が勝手に離婚届を出しても受理されず、真剣な話し合いを続けやすくなります。

離婚協議書を作成する

協議の結果、納得のいく離婚条件で合意できたら、離婚届を提出する前に離婚協議書を作成しましょう。口約束だけで済ませると「言った・言わない」の水掛け論になりがちなので、合意した内容を書面にして証拠化しておくことが重要です。財産分与や慰謝料、養育費など金銭の支払いを取り決めたときは、強制執行認諾文言付きの公正証書にしておけば、相手が支払わない場合に裁判を経ずに給料や預貯金などを差し押さえて回収できます。

離婚までの期間を短くするコツ

「できるだけ早く離婚したい」という方は、次のポイントを押さえると、無用な長期化を避けやすくなります。

  1. 準備を万全にしてから切り出す:財産の把握・証拠・生活設計を整えてから切り出すことで、協議がスムーズに進み、短期間でまとまりやすくなります。
  2. 争点を絞り、譲れる部分は譲る:すべての条件で対立すると調停・裁判に発展します。優先順位をつけ、妥当な条件での合意を目指しましょう。
  3. 感情的な対立を避ける:お互いが冷静に話せる時期・場所を選ぶことが、協議離婚での早期成立につながります。
  4. 弁護士に依頼して交渉を任せる:代理人が法的観点から交渉することで、論点が整理され、調停・裁判への移行を避けられるケースが多くあります。結果的に期間短縮につながります。

離婚問題に詳しい弁護士に相談すれば、適切な離婚条件や手続きの進め方、証拠の集め方までアドバイスが受けられ、準備不足や漏れを防げます。初期段階から相談し準備を万全にすることで、結果的に離婚費用や時間の節約にもつながります。

【FAQ】離婚の期間に関するよくある質問

Q. 離婚までにかかる期間の平均はどのくらいですか?

A. 話し合いで別れる協議離婚なら平均3〜6か月が目安です。調停に進むと6か月〜1年、裁判になると1〜2年程度かかります。準備期間(6か月〜1年)も含めると、協議離婚で9か月〜1年半ほどをみておくと安心です。

Q. 離婚の準備期間はどのくらい必要ですか?

A. 平均6か月〜1年程度が目安です。財産の把握、証拠の確保、離婚後の生活設計、貯蓄など、準備すべきことが多いためです。準備が充実しているほど、その後の話し合いがスムーズに進み、成立までの期間も短くなりやすくなります。

Q. 子どもがいると離婚までの期間は長くなりますか?

A. 長くなる傾向があります。親権・養育費・面会交流でもめると、調停・裁判に発展して期間が延びやすいためです。離婚後の親権や養育費に関するルールは2026年4月に見直されたとされていますので、最新の制度を弁護士に確認しながら話し合うとスムーズです。

Q. 離婚をできるだけ早く成立させるにはどうすればいいですか?

A. 準備を万全にしてから切り出す、争点を絞って譲れる部分は譲る、感情的な対立を避ける、の3つが基本です。弁護士に交渉を任せると論点が整理され、調停・裁判への移行を避けやすくなり、結果的に期間短縮につながります。

離婚準備・期間のご相談は難波みなみ法律事務所へ

離婚する際には、離婚条件について慎重に検討する必要がありますし、離婚後の生活設計も万全に考えておく必要があります。有利な離婚条件を勝ち取るためには、離婚原因に関する証拠の確保も欠かせません。したがって、一時の感情にまかせてすぐに離婚するのではなく、ある程度の期間をかけてでも離婚の準備を万全にしておくことが大切です。

とはいえ、準備や手続きを自分だけで進めるのは大変です。難波みなみ法律事務所は離婚問題全般に注力しており、スムーズな離婚の実現をサポートしています。初期段階から弁護士に相談することで、準備の漏れを防ぎ、結果的に離婚までの期間短縮にもつながります。

初回相談30分を無料で実施しています。面談方法は、ご来所・zoom・お電話による方法でお受けしています。離婚の準備や期間についてお悩みのときは、一人で抱えこまず、早めに弁護士へご相談ください(お電話:06-6786-8103)。

関連記事

「離婚」カテゴリーのピックアップコラム

「遺言・相続」カテゴリーのピックアップコラム

「労働問題」カテゴリーのピックアップコラム

「顧問契約」カテゴリーのピックアップコラム

「債務整理」カテゴリーのピックアップコラム

「不動産」カテゴリーのピックアップコラム

よく読まれている記事
PAGE TOP